みなさん、こんにちは。
明日から、お彼岸ですね。
今回のテーマは十王様の懸衣翁様(けんえおう)に
ついて書きますね。
まずは、十王様についてのご説明です。
十王様は、人が亡くなった後、生きている間の行いの
「善し悪し」によって「地獄行き」か「天国行き」を
決める裁判官の役目をしています。
その中で、もっともよく知られているのは、
五番目の「閻魔大王様」です。
秦広王 しんこうおう 不動明王様
初江王 しょこうおう 釈迦如来様
宋帝王 そうていおう 文殊菩薩様
五官王 ごかんおう 普賢菩薩様
閻魔王 えんまおう 地蔵菩薩様
変成王 へんじょうおう 弥勒菩薩様
泰山王 たいざんおう 薬師如来様
平等王 びょうどうおう 観音菩薩様
都市王 としおう 勢至菩薩様
五道転輪王 ごどうてんりんおう 阿弥陀如来様
その他に
奪衣婆様(だつえば)正塚婆(しょうづかのばば)とも言います。
奪衣婆様(だつえば)は、三途川(葬頭河)の渡し賃である
六文銭を持たずにやってきた亡者の衣服を
剥ぎ取る老婆様です。
懸衣翁様(けんえおう)
奪衣婆様と共に十王の配下で、奪衣婆様(だつえば)が
亡者から剥ぎ取った衣類を衣領樹(えりょうじゅ)の
枝にかけ、その枝の垂れ具合で亡者の生前の
罪の重さを計る老人のことです。
前回は十王様の奪衣婆(だつえば)様のお話をしました。
今回は懸衣翁様(けんえおう)について書きます。
この懸衣翁様(けんえおう)は上記の説明がありますか、
もう一歩、踏み込んで簡単な、お話を致します。
懸衣翁様(けんえおう)は、人が亡くなって、三途の川を
渡る前に奪衣婆様(だつえば)が待ち構えていて、身ぐるみを
はがされます。
その衣類を懸衣翁様(けんえおう)が受け取り、
衣領樹(えりょうじゅ)の枝にかけ、その枝の垂れ具合で
生前の罪の重さが、重いか、軽いか、その中間かが、
推量され、亡者は三途の川のどれを渡るかが
決められるそうです。
その時、奪衣婆様(だつえば)から懸衣翁様(けんえおう)に
渡った着物を投げ上げるそうです。
不思議なことに、死者が生前に行なった悪行の重さに
比例して、悪ければ悪いほど高い枝に着物が引っかかると
いうのです。
その後、十王様の前に順次引き出され、地獄行き、或いは
極楽(天国)行きに、などの判決が言い渡される事に
なるようです。
地獄行きか、極楽行きか、そのカギは奪衣婆様と
懸衣翁様が握っているのです。
三途さんずの川のご説明です。
三途の川は、3カ所の渡り場所があります。
(強深瀬、山水の瀬、橋渡)
三途の川は冥土をとうとうと横切って流れる大きい河です。
三途とは3種類の道をいい,川を渡るのに三通りの方法が
あるのでこう呼ばれています。
浅水河といって,水が膝を越さないところは,
罪の浅いものが渡ることができるのです。
また、積み深き人は、 鬼に捕らえられて,
強深瀬(川の深いところ)に放り込まれ人もいます。
善人とされる人には特別待遇もあって,金銀七宝で
飾られた橋を渡ることができるそうです。
以上でございます。
みなさん、ポジティブな心で前向きに徳、得を積みましょう。
ありがとうございます。 感謝