月、運を呼ぶ竹炭は楽しいですね。
ご一読下さいね。
2004年度 月 刊 アズ 8月号より
からだ・こころ・たましいの全体性をとりもどす。
私が一般の精神科医とすこし異なる領域の患者さんを専門的に診るようになって、もう7年になる。
1997年に県警察の犯罪被害者対策のアドバイザーという仕事をするようになってから、
性暴力や犯罪、児童虐待やDVなどの対人暴力被害をうけた人がたくさん診察室に訪れるようになったのである。
PTSD:外傷後ストレス障害という言葉を聞いたことがある人も多いだろう。
そのようなトラウマ(心の傷)関連の方たちの、一般の精神科疾患とは異なる症状にとまどいながら、
さまざまな症状や状態に対応できるように研修や研鑽を深めてきた。
もちろん、大切なのは技術のみではない。
トラウマに対しては、治療するというより、癒える(自己治癒力が発動して傷が自ら癒える)という言葉が
ふさわしいと思う。
今の病院には2000年に赴任し、そのようなトラウマ疾患をもつ成人・小児の双方を入院させることができる
病棟を地域の専門職とのネットワーキングとスタッフ全員の力で構築していくという大きな仕事に
取り組むことができた。
その過程で私は、神様はいる、と思うようになった。
トラウマ性疾患をみる過程にはトラブルが起きやすい。
トラブルから学びながら、自分自身も癒されながら、危機的なときにはちょうどいいタイミングで、
不思議な援助が提供されるのである。
身体に症状が固着した人の治療で困っていたところ、東京在住のヒーラー嶺輝子さんと出会って共同治療を
するようになったり、治療に必要な玩具を買えなくて困っていたら急に
薬の治験(薬の効き方の試験)が入ってお金ができたり、
業務がどんどん厳しくなっていったら古橋竹材店の古橋一成さんが突然現れて外来や病棟に
貴重な竹炭をいれてくださり、その後何が調整されたか夜の緊急患者さんが減ったり
…最近では、瀧澤紫織先生の導きで森林療法家が現れ、天竜の山の恵みを癒しに利用している。
とうとう環境までもが視野に入りはじめた。
癒しHealingの語源はギリシャ語でHolosすなわち、全体ということだそうだ。昨今虐待死や子どもが子どもを
殺すなど殺伐したニュースが流れる一方でそのような心の傷を癒そうとする精一杯の試みに、天の優しい手が
伸びてくるのを感じる。
心の傷は本来人と人との間で癒されうるものだと思う。
甚だ微力ではあるけれど、医療という形を借りて、こころ・からだ・たましいの全体性
やつながりを取り戻すコミュニティ作りを心がけていきたい。
独立行政法人国立病院機構天竜病院精神科医長(白川 美也子)
以上のように人の潜在意識は働いています、素直な心で前向きに生きて行けば、自ずと幸せが入って来ると思います。
ありがとうございます。 感謝